Menu ▼
生き方を学ぶトップページ
古歌のトップページ

禅の修養について


★ 『諸仏の大道(たいどう)は深妙不可思議、修行者、あに容易ならんや。見ずや古人、身命を捨て国城妻子を捨てて、之を視ること瓦礫の如く相似(そうじ)たり。しかして後、劫数(ごうすう)を経歴し山林に独棲し心身は枯木の如くにして、まさに初めて道と相応す。既に道と合っすれば則ちよく山川を借りて言語となし、風雨を拈(てん)じて舌頭(ぜっとう)となす。大虚に説破し無等輪(むとうりん)を転ず。何の用か能(あた)わざらん、何(いず)れの法か可ならざらん。道に志すものはこの風範(ふうはん)に遵(したが)うべし』・・・碧厳録


これは道元の修行者に対する極めて厳しい指摘で、とても一般人にはできることではありませんが、心の修養につとめようとするものは、心がけとして少なくともこの言葉は知っておく必要があるでしょう。



修養に関して次のような話があります。
ある旅の修行僧が、ある禅寺を訪ね、一夜の宿を申し入れた。
老師が現れ、かくかくしかじかと公案を出したのです。
修行僧は少し考え、
「かくかくしかじか」
と答えた。
老師は会心(かいしん)の笑みを浮かべながら一夜の宿を許可した。
翌朝、老師は再び昨日と同じ公案を出したので、修行僧は、また、
「かくかくしかじか」
と、昨日と同じ答えをした。

聞くなり老師は警策でもって、こっぴどく修行僧を打ち据えたのである。
修行僧は色なして、

「老師さま、昨日一夜の宿りをお願いしましたおり、あなたさまは、かくかくしかじかとの公案を出されました。そこでわたしはかくかくしかじかと答えましたところ、あなたさまは快くお許しくださったではありませんか。
いま、昨日と同じ公案を出されましたので、わたしは昨日と同じ答えをしましたところ、このようにきつくご意見をたまわるとは心外です。何かお気に召さぬことを申し上げましたでしょうか」

と、憤懣やるかたない気持ちを陳べたところ、老師は、
「お前は昨日と同じ答えをして恥じないばかりか、少しも進歩していないではないか、いやしくも修行者たるもの、そのような心得ではこの先、大成することはあるまい」
と諭したのです。

修行僧は自分のいたらなさを深く羞じ、深々と頭を垂れて詫びを入れ、のち修業に精を出し有名な僧になったとのことである。

ここで、
『昨は是、今(こん)は不是(ふぜ)』・・・古言
昨は(昨日)、是(良い)、今(今日)、不是(駄目)・・・。
との古言ができたのです。





正しい生き方を学ぶ
1 人間とは大いなるもの
@ 古聖前賢の言葉に従う
A 仏語にある四苦八苦とは
2 宇宙は二象一態で成り立っている
@ 二象一態とは
A 男は男らしく、女は女らしく
B 唯物論的な経済至上主義が人の心をダメにした
3 真理とは
@ 天地間を貫く二象一態と万物生存五原則
A 人間は宇宙の落とし子である
B 真理に従うしか成功する方法はない
4 自己を知るほど難しいものはない
@ 自分の心を映し出す
A なぜ、報われないのか
B 自分を正しく生かすとは
C 人間は万物の霊長として創られている
D 人間が「万物の霊長」と言われているゆえんは?
E 幸福への最短距離の道とは
5 正しい死生観を持つ
@ 生死について考えよう
A 人間の真の価値について
6 富貴貧賤について
@ 足ることを知るのが人格者
A 富貴貧賤の内容にもいろいろある
7 禍福について
@ 禍福の実態とは
A 禍福は糾える縄の如し
B 禍を福に転換する心構えとは
8 老いについて
@ 人生を無駄に過ごしてはダメ
A 時間は待ってくれない
B 老いは先にあるのではなく、いまこの瞬間にある
9 志について
@ 高い志を立てる
A 高い志を持つには
B 男の役割を逸脱して本当の幸福はない
10 修養について
@ 禅の修養について
A 修養に関する古言・古歌【T】
A 修養に関する古言・古歌【U】
A 修養に関する古言・古歌【V】
11 自然について
@ 人間は自分の力で生きているのではない
A 現在は、この自然に反する考え方が横行



しぐさ・癖・見た目でわかる性格・恋愛・深層心理
パワーストーンの選び方
おひとりさまの心構えと老後の対策
四柱推命よる水先案内
人相による結婚相手の選び方
怖いほど当たる四柱推命(実例診断多数)
恋愛メールテクニック
結婚できる女性・できない女性の特徴とモテ講座
言い方や言葉の裏に隠された本音を見抜こう
一生お金に困らない貯め方・使い方
恋愛学は陰陽の本質を知ればもっと楽しくなる
言葉の裏に隠されたブラック心理学
ビジネスメールのコツを知りライバルに差をつけよう
大人のための心理学